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あけぼの

上野発青森行き唯一の生き残り。ゴロンとシートは乗車率上々!?


現在のあけぼの
 「あけぼの」は上野発で唯一の北東北方面行き寝台特急です。車両は24系25形で、A1・B1・B・ゴロンとシートと、4種類ものクラスがあります。
 日本で唯一の設備、「ゴロンとシート」は従来のB寝台の車両のまま、シーツ・毛布等のサービスを省いた設備で、指定席特急料金で乗車することができます。
 2004年10月の新潟県中越地震の影響で半年間運転を休止しましたが2005年3月25日に運転を再開しました。 
基本データ
デビュー 1970年
最高速度 110km
使用車両 24系25形
運行線区 東北本線・高崎線・上越線・信越本線・羽越本線・奥羽本線
運行区間 上野〜青森
運行本数 上野〜青森 1往復
停車駅 上野-大宮-高崎-新津-新発田-村上-あつみ温泉-鶴岡-余目-酒田-遊佐-象潟
-仁賀保-羽後本荘-秋田-八郎潟-森岳-東能代-二ツ井-鷹ノ巣-大館-碇ヶ関
-大鰐温泉-弘前-青森

        (新津駅・新発田駅は上り・上野行きのみ停車)

歴 史
 「あけぼの」は、昔数多く走っていた上野〜北東北方面で唯一残っている列車です。「あけぼの」の歴史はあまり古くなく、1970(昭和45)年に上野〜秋田間で走っていた急行「おが」の夜行を寝台特急に格上げして誕生しました。運転経路は、東北本線・奥羽本線経由で1往復での運転開始でした。
 3年後に秋田発着の列車が設定され2往復体制になった「あけぼの」は、更に9年後、(1982年)青森行きの急行「津軽」の1往復を格上げし3往復になりました。同時に、20系客車の運用が終了しています。
 その後、1988(昭和63)年、秋田発着の列車が廃止され2往復となった「あけぼの」は、運転経路を転々とします。1990(平成2)年には福島〜山形間で山形新幹線の工事が始まりそれまでの福島・山形経由から、東北本線小牛田から陸羽東線に入り新庄から奥羽本線へと入る経路に変更しました。この時に上越線・羽越本線経由の列車を「鳥海」とし、「あけぼの」は1往復になっています。1997年には秋田新幹線開業に伴い、運転経路を長い間続いてきた東北本線経由から上越線・羽越本線経由になり、「鳥海」は廃止されました。
 2002年に東北新幹線八戸延伸の際に東北本線経由青森行きの「はくつる」が廃止されて「あけぼの」は上野発で唯一の北東北方面行きの寝台特急となってしまいました。
 2004年10月には新潟県中越地震の影響で上越線が一部不通になったことから、運転を休止し、秋田〜青森間においては「かもしか91・92号」が「あけぼの」と同ダイヤで運行されました。

年 表
1970年 急行「おが」の夜行を格上げして「あけぼの」とする。
1973年 秋田駅発着の列車を設定。2往復になる。
1982年 急行「津軽」の1往復を格上げ。「あけぼの」は3往復になる。
1988年 秋田駅発着の列車を廃止、2往復に。
1990年 山形新幹線工事で陸羽東線経由になる。また、2往復のうち羽越本線経由の列車を「鳥海」とする。「あけぼの」は1往復に。
1997年 「あけぼの」と「鳥海」を統合。列車名は「あけぼの」で上越線・羽越本線経由で運転。
2004年 10月23日に発生した新潟県中越地震の影響で運行休止。翌年3月25日より運転再開。

編 成 表
ゴロンと B1 B1 A1 ゴロンと
                    ←上野|青森→
10 11 12
※ 1号車のゴロンとシートは女性専用のレディースゴロンとシートです。男性は立ち入ることはできません。    
5,6号車のB1はソロ(6300円)です。
7号車のA1はシングルデラックス(13350円)です。
1,8号車はゴロンとシートで、指定席特急券で乗車できます。シーツ、毛布、スリッパ、ゆかたはありません。
9〜12号車は連結しない日があります。
青森よりには電源車が連結されています。
寝台での喫煙は禁止されています。喫煙は喫煙車両のデッキ、または通路でお願いします。
ダ イ ヤ
下り 上り
上野 21:45 6:58
秋田 6:47 21:05
青森 9:56 18:09

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