鉄道図鑑列車図鑑夜行列車>富士


富士

日本最初の愛称。まさに日本を代表する列車。


現在の富士
 「富士」は東京と大分を結ぶ寝台特急です。2005年3月からは「はやぶさ」と併結運転になっています。
 14系15形客車6両で、A1(シングルDX)とB1(ソロ)が1両づつ、残りの4両が開放型B寝台で構成されています。
基本データ
デビュー 1958年
最高速度 110km(EF66)
使用車両 14系15形
運行線区 東海道本線・山陽本線・鹿児島本線・日豊本線
運行区間 東京〜大分
運行本数 東京〜大分 1往復
停車駅 東京-横浜-熱海-沼津-富士-静岡-浜松-豊橋-名古屋-岐阜-京都-大阪
-岡山-福山-尾道-広島-岩国-柳井-下松-徳山-防府-新山口-宇部-下関
-門司-小倉-行橋-中津-宇佐-別府-大分
(下りは富士・岡山・福山・尾道 上りは大阪・京都・岐阜・豊橋の各駅通過)


歴 史
 「富士」は日本で最初の列車愛称です。戦前から東京と山陽・九州方面とを結んでいた由緒ある列車で、戦争の影響で一度廃止されましたが、1961(昭和36)年には東海道本線の昼行特急として復活しました。1964(昭和39)年には東海道新幹線開通で活躍の場を日豊本線に移し、東京〜大分間の寝台特急になりました。
 その後、一時は西鹿児島(現 鹿児島中央)駅や南宮崎駅へと運転していましたが、乗車率の不振で1997年に今の東京〜大分間になりました。2005年には「さくら」廃止で、熊本行きの「はやぶさ」との併結運転が開始されました。

年 表
1929年 1912(明治45)年から運行されていた東京〜下関間の特別急行1・2列車に「富士」という愛称がつけられる。「櫻」と共に日本初の列車愛称。
1942年 関門トンネル開通により運転区間が東京〜長崎間となる。
1943年 運転区間を東京〜博多間に縮小。翌年、戦争の影響で廃止。
1961年 東京〜神戸・宇野間の昼行特急として復活。
1964年 東海道新幹線開通によりほかの昼行特急と共に廃止。
同時に、日豊本線の寝台特急として東京〜大分間で20系客車を使用して運転開始。
1965年 運転区間を西鹿児島まで延長。
1975年 24系客車投入。翌年には24系25形客車になる。
1980年 運転区間が東京〜宮崎間になる。
1990年 運転区間が東京〜南宮崎間になる。
1992年 食堂車の営業休止。
1997年 運転区間が東京〜大分間になる。
1998年 車両が24系25形+14系15形客車になる。
(「はやぶさ・さくら」と共通運用)
2004年 2月29日、団体列車ながら下り「なつかしの富士」を品川-西鹿児島間で一日限り運転。
2005年 「さくら」廃止に伴い、「はやぶさ」との併結運転を開始。

編 成 表
10 11 12
A1 B1
←大分|東京→
(東京-門司間ははやぶさと併結運転)
(上りは1〜6号車。 下り7号車=上り1号車)

設  備
(左)B1寝台ソロ一階奇数番号室                 
B1寝台ソロ一階偶数番号室(右)

ダ イ ヤ
下り 上り
東京 18:03 9:58
大分 11:17 16:48

鉄道図鑑列車図鑑夜行列車>富士