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みどり


現在のみどり
 みどりは、博多〜佐世保を結ぶエル特急です。上下合わせて32本が運転されていますが、単独で運転する列車少なくほとんどの列車は「かもめ」または「ハウステンボス」と併結して運転しています。一部列車は3愛称が併結し、全国でもあまりない3層建て列車となっています。
車両は783系を使用し、併結時のためにみどり編成の佐世保方は貫通型に改造されています。
基本データ
デビュー 1976年
最高速度 130km
使用車両 783系
運行線区 鹿児島本線・長崎本線・佐世保線
運行区間 博多〜佐世保
運行本数 博多〜佐世保 16往復
停車駅  博多-二日市-鳥栖-佐賀
          -肥前山口-武雄温泉-有田-早岐-佐世保
        (二日市駅は通過列車あり)

歴 史
 みどりの愛称が最初に登場したのは1961(昭和36)年大阪〜博多間の特急列車で「かもめ」の補完列車としての運行でした。その後、東海道新幹線開業から大阪〜九州方面の特急列車として運行されていましたが、1975(昭和50)年の山陽新幹線博多駅開業で一時的に廃止されました。
 翌年、1976(昭和51)年の長崎・佐世保線電化時で、急行「弓張」を格上げされる形で運転が開始されました。当時は、すべての列車が小倉・博多〜肥前山口間で長崎行きの「かもめ」と併結運転していました。その当時の車両は485系で、当時の485系としては最小の4両での運転でしたが、グリーン車も連結していました。
 1986(昭和61)年のダイヤ改正では、増発のために「かもめ」との併結がなくなりましたが、JR化後の「有明」「かもめ」の増発で、線路の容量確保のために再び「かもめ」との併結が始まりました。
 1990(平成2)年から翌年にかけて485系がリニューアルされましたが、「有明」の787系化で余剰が出た783系が改造されて「みどり」に登場し、2000(平成12)年には全ての列車が783系になりました。

年 表
1961年 大阪〜博多間で運転開始。10月改正で登場したが、車両の都合で12月14日まで運休。
1964年 東海道新幹線開業で運転区間を大阪〜熊本・大分間に変更。
1965年 熊本行き編成が筑豊本線経由の佐世保行きになる。
1967年 運転区間が新大阪〜大分のみになる。
1975年 「にちりん」に統合されて廃止。
1976年 小倉・博多〜佐世保間の特急として運転再開。
2000年 全ての列車が783系になる。

編 成 表
11 12 13 14
←佐世保|博多→
(早岐-佐世保間逆編成)
一部列車を除く

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